【MMP】マーケティングの「5つ」の手順まとめ【マーケティング・マネジメント・プロセス】

MMP(マーケティング・マネジメント・プロセス)とは

当ブログでは、これまでいくつかのマーケティング理論を解説してきました。

4P、4C、LTV、STP分析等々ですね。

勿論これらはあくまで世のマーケティング理論の中の極々一部ではありますが、これらを踏まえた上で基本的な「マーケティングの手順」は完成します。

今回はこれまで「点」として解説してきたマーケティング理論・概念を、局所的な形ではなく一連の流れである「線」として解説していきます。

基本的には全部で5つのステップとなります。

そして、このマーケティングの一連の流れ・手順のことを

MMP(マーケティング・マネジメント・プロセス)

と言います。

基本的な用語を抑えた上で、適切な流れでマーケティングを実装していくヒントになれば幸いです。

1. Reserch(市場調査・分析)=マーケティング・リサーチ

まずマーケティングを行うにあたりはじめに取り掛かること、それは「Reserch(市場調査・分析)=マーケティング・リサーチ」です。

至極当たり前の話ですが、多くの企業様が自社商材・サービスが売れるようにマーケティング戦略を策定する際に、「このサービスはどれ程の需要があるのか」「相場価格はどの程度なのか」等を調査しなければなりません。

万が一これを怠ってしまうと、売り手側の独りよがりな販促活動となってしまい、買い手である消費者のニーズに即していない「ズレた」営業活動になってしまうでしょう。

こうなると実装してしまった後では、軌道修正に多大なる費用と期間がかかるケースが多いです。

それを防ぐためにも、マーケティングの第一段階で念入りにマーケティング・リサーチを行う必要があります。

そしてこちらの「マーケティング・リサーチ」の方法として、基本的には最低でも6段階のステップを踏むことが必要と言われています。

■「マーケティング・リサーチ」の6つのステップ

①調査目的の決定

②調査計画の立案

③調査

④調査結果の分析

⑤分析結果の提出

⑥意思決定

一口に「市場調査・分析」と言っても、本来のマーケティング・リサーチの流れはこのように細かく設定されています。

「市場調査ってアンケートを行えばいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、アンケートだけ行えばマーケティング・リサーチが終わるわけでもないのです。

この第一段階で必要以上に、より念入りに「市場調査・分析」をすることで、後の販促活動のしやすさに繋がるとともに、最大のリスクヘッジが可能となります

多くの企業様でマーケティング・リサーチはMMPの中でも軽視されやすい領域ですが、自社の命運を左右する重要な作業だと考え、入念に取り組みたいものです。

※具体的な調査項目・調査方法は別記事にします

2. STP分析(セグメンテーション/ターゲティング/ポジショニング)

マーケティングの手順の第二段階は、以前解説しました「STP分析(セグメンテーション/ターゲティング/ポジショニング)」です。

手順の第一段階では「マーケティング・リサーチ」として市場の調査と分析を行いましたが、その後のSTP分析では、

【STP分析】

セグメンテーション・・・市場を細かく分けて見る

ターゲティング・・・特定の市場に狙いを絞る

ポジショニング・・・その市場で他との違いを際立たせる立ち位置を決める

上記のように自社のポジションを、市場をカテゴライズし狙いを定めることで明確化します。

こうすることで、これから参入する市場の中で非凡な立ち位置として有効な顧客獲得が臨めるわけですね。

このSTP分析を実施するにあたっては、やはり事前の「マーケティング・リサーチ」が必要不可欠となりますので、改めて第一段階の市場調査・分析の必要性を強く感じます。

⇓「STP分析」の解説はこちら

3. MM(マーケティング・ミックス)

そしてマーケティングの手順の第三段階は、こちらも以前に解説した「MM(マーケティング・ミックス)」です。

要約すると「マーケティングの目標を達成するための、戦略ツールの組み合わせ」となります。

このステップで、「ニーズ(需要)に応えた製品」「ニーズに応えた価格」「ニーズに応えた販売促進」「ニーズに応えた流通に乗せる」等のマーケティング戦略を精査していくわけですね。

市場を調査・分析し、自社のポジションを明確化し、ニーズを鑑み商品・販売戦略を考える、、素晴らしい流れですね。

因みに上記で説明したMMは「4P」というものですが、この4Pの進化版である「4C」というMMも以前解説しましたので、それぞれ下記にリンクを貼っておきます。

MMの概要も含めて是非復習にお使いください。

⇓「4P」の解説はこちら

⇓「4C」の解説はこちら

4. Implementation(実施)

マーケティングの手順第一から第三段階までが完了したら、次はいよいよ「実施」に移ります。

ここに来て初めて実装するのです。

昨今「とりあえずやりながら考える」という見切り発車なスタートアップも多いですが、やはり事前に段階を踏んだマーケティング戦略と比較するとそれは脆弱なものでしょう。

ということで、このステップでは第一から第三段階までに計画した戦略を実際に試してみる段階となります。

5. Control(評価・フィードバック)

マーケティングの手順の最後の段階として、「Control(評価・フィードバック)」を行うところまでが一連の流れとなります。

いわば手順第一から第三段階までの答え合わせをこのステップで行うということです。

「自社のポジショニングは正しかったのか」「価格設定はニーズを適切に反映していたのか」「販促活動は的確な訴求ができていたのか」等々、事前に策定した戦略と実際に動いた結果を照らし合わせます。

それにより良かった点は継続・精査し、イマイチ成果に貢献できなかった点は修正を行います。

おわりに

このようなマーケティングの手順の5つのステップはやり切って終了するものではなく、何度も何度も繰り返すことで理想形に近づいていきます。

これはPDCAサイクルに近しいものがあるかもしれません。

このように適切なマーケティングの手順を踏み、何度も繰り返すことにより、自社のマーケティング戦略が売上に直結していきます。

またマーケティング戦略にズレがあると、優秀な営業マンが揃っていても目を見張る成果を挙げることは困難です。

そのため社内で「営業売上に課題がある」という場合は、今一度自社のマーケティング戦略を見直す必要があるかもしれません。

是非自社で正しくMMPを設計し、理に適った販促活動をしていきましょう。

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